愛を読むひと

面白かった。最初はシンプルで小さい世界の恋愛もの、かと思っていたが、急に歴史的な背景が入り込み、映画として奥行きが一気に広がる。
前半の狭い世界は、後半のために意図的に演出されたものだったのだ。まんまとやられた。
ケイト・ウィンスレットの演技が素晴らしい。文盲であることを隠そうとするリアリティを説得力ある形で演じていた。
あの演技がなければ、作品全体に嘘くささが出て、成立してなかったとも思える。
傑作。

200/6