スカイ・クロラ

ワーナーマイカル多摩センター

押井守の最新作。
予想と反して、ものすごく分かりやすい映画だった。
普通、と言ってもいい。
ときたま出てくる押井節のセリフ回しが出てくると、
お、まってました！みたいな気持ちになるぐらい、普通の映画だった。
イノセンスをつい先日見てたせいもあって、ちょっと肩すかし。
まぁ、面白いことには変わりはないし、
空中戦の凄まじさと、音のディティールの厚さには舌をまいた。
やはり映画としてのクオリティは圧倒的。
しかし、菊地凛子がなぁ・・・
なんで押井守はOKだしちゃったんだろう。
色々と圧力があったんだろうなぁ・・・

見終わってみて、ちょっと複雑な気持ちになっている。
結局のところ、「生きろ」ということなんだろうか。
それは、１０年前に宮崎駿が「もののけ姫」のなかでも言っていたことで、
あの映画を初めて見たときも途方にくれたものだが、今回もその気持ちに近い。
その先が必要なんじゃないか。
「生きる」ことは前提として、どうするかを考えなきゃいけないんじゃないか。